10年くらい前から「原発事故現場(たぶん東海村)に炭を撒きに行ったみたいです。炭が放射能を吸収するそうですね」という話は何度か聞いていました。
『放射能と放射線を混同してはならない。ただし、日本の媒体等においては「放射能が漏れる」「放射能を浴びる」という表現がしばしば見受けられるが、これは「放射性物質が漏れる」「放射性物質を浴びる」を意味すると理解できる。』
と、ウィキペディアで説明している通り、放射能とは正確には「放射線を出す活性力」だそうです。
当時の私は「放射能」という言葉の意味を「放射線」と解釈していましたから、「透過力の強い放射線自体を炭が吸収できるなんてありえないんじゃないか」と思って、撒いた本人の連絡先も知らないし、これはデマだろうと聞き流していました。
そこへ今回の原発事故で炭の話が持ち上がり、初めは懐疑的だったのですが、調べていくうちに活性炭に関しては放射性ヨウ素除去の実績があると聞いて驚きました。
炭は多孔質のため、その孔に合った大きさの微粒子の物質なら何でも吸着するので、放射線を発するか関係なく粒子の大きさが合えば吸着できると考えられます。
除去率はさておき、炭がヨウ素という微粒子を吸着するということならば納得がいきます。
ところが、今回調べた中で井岡さんと神鍋白炭工房さんのブログに「放射線の中性子線やガンマ線を炭が通さない」「吸着した炭の内部で放射線が反射しつづけ、半減期が長いものでも閉じ込めた状態で安定するらしい」との記述があり、さらにびっくりしました。
放射性物質を吸着する以外に、炭が放射線を遮蔽したり緩和させたりする働きがあるのなら、とても嬉しいことですが、今のところ情報が少なすぎです。
本当にそうならばいち早く納得できる科学的検証を取り、今回の原発現場の汚染に活用してほしいです。
n-engine Eメール URL 2011年03月30日(水)15時41分 編集・削除
はじめまして
弊社は石川県で里山保全のために竹炭製造に最近関わり始めました。
竹炭と放射性物質の関係性がうわさになっていますね。
いろんな表現がある中で、貴殿の表現が 中立 かつ 適切 な感じがして非常に参考になりました。
おっしゃるように竹炭に効能があり、社会貢献できれば素晴らしいことですが、人命にもかかわることなので慎重な対応が必要と感じています。公的機関の実証が望まれますね。